第8章 どんな君も=佐野万次郎
〜半年後〜
今日1日の講義が終わって帰る準備をしているの前に華蓮が立っていた
「ねぇねぇ、 今日暇?良かったらこの間言っていた雑貨屋に…」
「ごめんね、華蓮ちゃん 今日は先約があるの」
嬉しそうに返すの言葉に華蓮は『ちぇ〜また先越された』と笑った
「次の機会にまた行こう…あ、メールだ、それじゃあ!」
ポケットに入れていた携帯のディスプレイを見ると慌てるように荷物を纏めて走って行く
その後ろ姿を小さく手を振りながら華蓮は笑顔で見送った
が走って向かう先は学校の門で待っているだろう人物
目先にピンクゴールドの揺れる髪を見付けるとは嬉しそうに笑った
「万次郎くんっ」