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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第8章 どんな君も=佐野万次郎



その顔はズルいと思う


せっかくのらりくらりと自覚をしないように頑張ってきたのに


その頑張りが音を立ててガラガラと崩れ去りそうだ



マイキーくんの言う通り 心の奥底で眠っていた感情が酔っ払ったことで溢れてきたのだろう


でもこんな感情 今のボクの姿には到底似つかわしくない


「ほ…ほら、酔っ払ってたから本音云々 あることないこと口走ったんだよっっ」


「ふ〜ん…」


どうあっても認めようとしないの態度にマイキーは疑いの目を向けた



「じゃあこれからもずっと華蓮さんの事とか他の女も呼び捨てでいいんだ」


「…え?」


「そっかそっかぁ、が嫌って言ってたから止めようと思ってたけど別に気にする必要はないか」


「え?いや…そのっ…!」


思わずガシっとマイキーのシャツの裾を掴んでしまったはそろっとマイキーを見上げる


「ん?何?何か言いたい事でもあんの?」


ニマニマと緩んだ顔のマイキーに見下され は負けたような顔をした



「ボク以外を呼び捨てに…しないで」


ポツリと小さく絞り出された声にマイキーは嬉しそうな顔をした


「勿論、俺が名前を呼ぶのはだけだよ」


こんな顔を見てしまったらガラガラと崩れ去ってしまった気持ちを認めるしかなくなるじゃないか


「だからも俺の事名前で呼んでもいーよ?」


「えっ!?それはちょっと…恥ずかしいし…」


マイキーの言葉に戸惑いの声をあげるに拗ねたように頬をプクっとマイキーは膨らました


「は?なんで?俺の事名前で呼べるなんて特別感があってキャ~とか思うもんなんじゃね〜の?」


「それはちょっと何言ってるか分かんない…」


その言葉にマイキーはあからさまにショックを受けたようだ


「ありえねー…こういう場合は照れたように頬染めて『万次郎くん(ハート)』とかなるんじゃねーの?」


「何かやたらシチュエーションが明確なんだけど」


「千冬が良く読んでる漫画にあったから」


どこでそんな知識を持ったのかと思っていたらそんな所から!と苦笑いを浮かべた














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