第4章 責任問題(にのあい)
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仕事が終わって家へ帰ると
俺は、待ち構えていたニノに捕まった
「ねえ雅紀酷いと思わない?てか思えよ?!」
目の前の可愛い恋人は、鬼のような形相で
俺は今にも喰われそう
「うん、まあ…そうね?」
「まあそうね?まあそうねって何だよ?!」
「…まあ、おちついてよニノ」
「落ち着けって何だよ?
まさか潤くんの肩持つ気か?!
大野くんが居るのに、結婚なんかしちやって子供までつくっちゃった最っ低男の肩持つのかよっ?!!」
どうやら
俺の話を聞いておーのくんのコトが心配になり、ニノがおーのくんに電話をしたらしいのだが
思っていたより深刻な事態に、イカリシントウって感じだ(←言葉は知っているけど漢字が解らない(笑))
「だからさ、おちつこ…ね?」
俺が宥めると、逆効果だったらしく
ニノは益々怒り出した
「何だよバカ!バカ雅紀!!もう、相バカに改名してやる!!!(怒)」
「相バカ…ヒドくね?」
「酷いのはエロ潤でしょうがッ!!(怒)」
「エロ潤て(笑)
いや…うん、まあそうなんだろうけどさ
結婚してるわけだし、いつかこう言う日がくるのは、おーのくんだって解ってたと思うよ?」
「……っ////」
ニノは顔を真赤にしながら、やっと俺に罵声を浴びせるのを止めた
「たしかにね、おーのくんって恋人がいるのに結婚なんてって、思ったよ?」
「…うん///」
興奮し過ぎたのか、真赤な顔でクリクリお目には涙が溜まっている
「だけどさ、結婚するときに別れることだって、できたわけじゃん?」
「…ぅん///」
ナゼカ俯いて段々声が小さくなる
「でもしなかった…
ね、二人のことって、二人にしかワカンなかったりするじゃん?
だからさ、おーのくんが別れを望んでないなら、俺らが口だすことじゃないよ」
「…ん////」
ニノはとうとう、カワイイお目から涙を零した
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