第6章 熱に焼かれる
「…痛くは…ないか?」
杏寿郎さんは、私の中にその指が馴染むのを待っているのか、指をほんの少し動かしながら、私の目をじっと覗き込む。
「…ん…キツさはありますけど…痛くは…ない…です」
「そうか。ならば…動かすぞ」
そう言って杏寿郎さんは、私の中に埋めた2本の指を
クチュックチュ
と中をほぐすように動かし始める。
自分でも触ったことのないソコに、杏寿郎さんの指が埋め込まれ、中で動き回っている。
まだこの行為の気持ち良さがわからない私でも、その事実だけで、何やら心の奥底からぐつぐつとなんとも言えない気持ちが湧き立ち、自分がこれらの行為に酷く"興奮している"と言うことだけはわかった。
「…ん…んぅ…はっ…」
片手で私の胸の中心をいじりながら、丹念に中をほぐしていく杏寿郎さんの指に、段々と私のソコがその質量に慣れてきたのか、ほんの少しではあるがじわじわと、気持ち良さのようなものを感じられるようになってきた。
グチュっクチュッ
やまない水音。
太ももに当たる杏寿郎さんの熱。
熱い視線を送られる身体。
…早く…杏寿郎さんと…ひとつになりたい
ブワリと上がってきたその強熱な感情に、依然として私の胸の中心を触り続けるその手をパシリと掴んだ。
「…どうした?」
そんな私の行動に、杏寿郎さんはいったん私の中をほぐしていた手を止め、けれども決して抜くことはしないまま、私の方に顔を向ける。
「…もう……大丈夫、なので…来て…欲しい…です…」
「む?何だ?もう一度言ってくれ」
「…っ!」
恥ずかしさのあまり小声になってしまった私の声は、杏寿郎さんの耳には届かなかったようで
もう一度…言うの…?…恥ずかしい…
そう思いはしたものの、それ以上に杏寿郎さんと早くそうなりたいと思う気持ちの方が圧倒的に強く、今度は伝わるように
「…もう…挿れて…欲しいです…っ!」
「…っ!?」
はっきりと、包み隠さず自分の欲求を口に出した。