• テキストサイズ

片思い連鎖

第9章 弱虫 × 強虫





しばらくはしゃいだ俺らは
行きつけのお店に向かった


ひっそりたたずむ店はカフェ




大きくもなければ狭くもない
ただ、常連さんが多い




「あーも、川辺うざい。」

「ニノくんそう言ってさあ、嬉しいくせに」

「だまれ、しばきますよ」

「俺、SM趣味じゃないんだけど…」



「大野くん、はさ」



大野の隣に並んで歩いてた松本が
心配そうに口を開いた。

「ん?」と軽く返事すると、



「無理しなくていいからね」



松本は笑うでもなく、
真剣な顔でそう大野に言った

えっと、


返答に困ってると松本は肩をポンポンと叩いた



「ニノが俺らに会わせたってことは、
 たぶんだけど、大野くんのこと
 助けてやって欲しいってことだと思うから
 だから無理しなくていいからね」




ふっとこぼれた涙が、
気を張ってたことに気づかせる


強がり。




松本くんはそう笑って優しく頭を撫でた。









 
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp