第18章 動く × 恋心
ある日の昼休み。
裏庭に呼び出された私は、
授業が終わってすぐ向かった。
「…っお待たせしました」
思ったより終わるのが遅く、
だいぶ待たせたと思う。
「いえ!来てくれてありがとうございます」
そこに居たのは、
顔も知らない爽やかな男子。
緊張した表情で、
何度も何度も髪の毛をなでてる。
「…お話、って?」
「…あのっ、実は……!!」
ガラッ
「遅いよ〜」
智凪がおーい、と手を振る。
そこには大野くんと
和也、それから安田くんの姿
「うん、ごめんね」
席に座ると、ニヤニヤしながら
智凪が「どーだった?」と
聞いてきた。
「…ど、どう……って。」
目を泳がしていると、
めんどくさそうに
和也が口を開いた
「告られたんでしょ」