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【進撃の巨人】片翼のきみと

第54章 勧誘行脚




まず午前中に講義を終えたけれど、エレンたちはまだ入団したばかりだから講義の場にはいなかった。

講義を終えてから訓練所に出て、エレンたちを探した。

砂埃の舞うその場所で対人格闘術の訓練をしているのは、少し小柄な―――――おそらく入団したての子達だ。


その人込みの中に目を凝らすと、一際その力を見せつけているのは―――――――







「――――――エレン!!!!」







私が思わず叫ぶと、汗を拭って振り返った黒髪の少年は、カルラさんによく似た気の強そうな大きな目で私を見た。

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