第43章 The Gifts 4 Levi ※
「―――――ナナ。」
俺が呼ぶと、ピクッと身体を反応させてゆっくりとこっちを見る。
「お前が嫌じゃなければ―――――――抱きたい。」
「……………嫌だったことなんて、一度もないです……。」
その返事にホッとしながら、ナナの手からカップを取りサイドテーブルに置く。
ナナの髪に指を通して、心の内を伝えた。
「愛する女の抱き方を、俺はまだよくわかっていない。」
「…………?」
「教えてくれるか、俺に。」
「………っ……。」
ナナが少し動揺している。
いつもは無理やり、もしくはなし崩し的に押し倒して抱いてたからな。
「どう、して欲しい?」
「…………。」
ナナは困ったように眉を下げて少し目を泳がせたあと、恥ずかしそうに目を合わせて言った。
「たくさん、キス、して……欲しい………。」
ナナの言葉を受けて、柔らかく啄むように唇を合わせる。
ナナの息が少しずつ乱れ、小さく差し出して来た舌を絡めとる。
「は……ぁ………っ………。ん………っ……。」
少し体温の低いナナの身体が、熱を帯びる。
懸命に俺に応えようとする姿が、たまらなく愛おしい。
そのままベッドにゆっくりと押し倒した。