第27章 海容 ※
「――――――お前はいつも可愛くて、綺麗で、神聖だ。8年前からずっと。」
「………んっ……ぁ、耳っ……!」
「……おい、容易く喘ぐな。」
朝だというだけでそれでなくても勃つものが、ナナの声に出番が来たかというようにがちがちに勃ち上がる。
「えっ?!ちょ、そっちこそ……、容易く固くしないでください……!」
「これは生理現象だ。」
「………本当に?」
「………半分はな。」
ナナはまた恥ずかしそうに、ただ嬉しそうに笑う。
「昨晩あんなに酷使したんですから、休ませてあげてください。」
「―――――身体は、大丈夫か?」
「はい、その……下腹部に違和感はありますが、痛みはないです。」
ナナの上に覆いかぶさり、脚をすくいあげて舐め上げる。
「…っ………な、なに………!」
「ああ――――――言ってなかったか?俺は朝の方が調子がいい。」
「えっ………。」
「早朝トレーニングといこうか、ナナ。」
「えっ、えっ、ちょっと、待って………!」
「大丈夫だ、今日は調整日だからな。例え気を失っても、足腰立たなくなっても問題ない。」
「問題ありすぎですし、精力強すぎです……!そんなところまで、人類最強じゃなくても………!」
「うるせぇな、黙って喘げ。」
結局その日は一日中、ほぼベッドの上で過ごした。
ナナを抱いた翌日の調整日は、最近いつもこんな調子だ。
話して、戯れて、交わって、眠って――――――ただのその繰り返しの怠惰で甘美な時間は、俺にとってはこの世の物とは思えないほど幸せな時間だった。