第251章 〈After atory〉紲 ※
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「――――いま、あさ?……よる……?」
「――――どうでも、いいだろ……そのうちわかる……。」
「――――うん………どうでも、いいや……。」
獣が交わる宴のような時間がもうどれだけ続いたのか。
ろくな料理もせず、市場で買った果物と……リヴァイさんがサプライズで用意してくれていたケーキを2人で食べた。
以前と比べて砂糖も手に入りやすくなったとはいえ、まだまだ甘味は貴重なのに……いつか絵に描いてくれたような、フルーツが豪勢に飾られたケーキと一緒に紅茶を飲んで、眠って……気付けばリヴァイさんを受け入れては、おかしくなるほどの快感に酔わされてまた、すぐに達してしまう。
シーツは染みだらけで、髪はぼさぼさ。
体中にリヴァイさんの……精液がついていて、さすがに少し……拭かなくちゃ、とだるい体をなんとかベッドの中で起こした。ベッドの脇に移動して立ち上がろうとしたのだけれど、腰に温もりと重量を感じてシーツをめくると、私の腰を抱くようにしてリヴァイさんがくっついている。
「………どうしたんですか?」
「………できたか?」
「え?」
「―――――ガキ……妊娠したか、って聞いてる。」
その言葉に私は目を丸くした。
「えっ………そんなすぐにわかるものじゃないんですよ?」
「………なんだそうか。なら明後日くらいにはわかるか?」
「……………。」
「なんだよ。」
リヴァイさんが興味ありげに私のお臍の下あたりを優しく……撫でながらあまりにとぼけたことを言うからおかしくて。それに……あぁこの人は、実は楽しみなんだ……そう、思ったら嬉しくて。私はリヴァイさんに覆いかぶさってキスをした。
「………っなんだ、おい、ナナ……。」
「なんでそんなに可愛いんですか、あなたは………。」
「あ?俺が可愛いってなんだ……。そしてどけ、上に乗るな……、また………勃っちまう……」
「もうさすがに――――……………え、人類最強ってすごい……。」
「うるせぇ……あぁもう責任取れよ。」
「ふふ。」