第251章 〈After atory〉紲 ※
「……交尾、と言うわりに……随分、理性的で愛がありますね……。」
「あ?」
「だって……動物は交わった後にかいがいしく相手を労ったり……しませんよ……。」
ふふ、と小さく笑いながらリヴァイさんを捕まえて、キスをする。何度も、何度も愛してると伝えるように唇を啄む。
リヴァイさんもそれに応えてくれながら、ぴん、と勃った胸の先を軽く摘まんで転がした。
「っん、…………!」
私の小さな反応を見届けて、また耳に舌を這わせる。
ぴちゃぴちゃと舌先で外耳の軟骨をなぞりながら、切なく吐息交じりの声でこの人は、決して断れるわけのない我儘を言う。
「―――――ナナ……まだ、全然足りねぇ。」
「――――………。」
「……もう1回………いや……何回かヤりてぇ……。」
「言い直しが怖いです。」
すぐに答えをあげずに、意地悪くリヴァイさんを見つめて観察してみる。眉間に皺を寄せているのはよく見る。
けれど……眉尻がさがって、いかにも “らしくない” 顔だ。
もっともっと、って、私を欲しがっている顔。
なんでそんなに私をかき乱すの。
そして不思議に思った。いつもはそんなお伺いなんて立てずに、私の体調を気遣いながらも甘く強引に連戦にもつれこんでしまうのに。