第251章 〈After atory〉紲 ※
さっき湧いて出たナナの中にぶちまけてやりたいという汚れた欲望をなんとか抑え込んで、絶頂に向けて更に深く速くストロークで突き上げる。
がくがくとナナが声にならない息を懸命に吐いて耐える、まさに俺ももうイく、と――――――その時。
きし、と音がした。
ナナには聞こえていないようだ。
――――だが確かに聞こえた。
エイルの部屋の床が軋む音が……頭上から聞こえた。
「――――おいおい……冗談だろ………」
「………リヴァイ、さん……?」
急に大人しくなった俺を見上げて心配そうにナナが目を覗き込んでくる。
「――――エイルが起きた。」
「―――――え。」
体を放してナナの服を整えてやる。
ナナはぐったりしたまま息を弾ませて、まだ状況を飲み込めていないという顔で俺を見ていた。やがてとん、とん、と小さく階段を降りる足音がして……俺はイく直前でガッチガチに張ったそれを何とか服の中に押し込んだ。
「――――俺は風呂に入る。」
「え……?」
なんとなくエイルと顔を合わせるのが気まずい。
俺はナナの額にキスをして頬を撫でてから、エイルが降りてくるまでにと風呂場へ急いだ。ばたん、と扉を閉めた途端、エイルがナナを呼ぶ声が聞こえた。
――――あぶねぇ、あと数秒遅かったら………白濁まみれのナナをエイルにどう説明すりゃよかったんだ……
それを考えると、巣箱に籠るのはやはり得策なのかもしれねぇなと息を吐きながら興奮を冷ますように冷たい水を頭からかぶった。