第248章 〈After story〉腕 ※
「――――リヴァイさん。」
「なんだ。」
「巣箱に、行こ……?」
「俺はもう割と我慢できなくて今すぐお前を味わいたいんだが……ここじゃ嫌か?」
俺も素直に限界だと口にすると、ナナは少し笑う。そして少し気まずそうに頬を染めて目を逸らして言った。
「あの……久しぶりで、嬉しくて……その……。」
「ん?」
「……声、我慢……できない、と思う……。あと、閉じ込めてほしい……」
「…………。」
「リヴァイさんのことしか、感じたくない……から、巣箱に閉じ込めて愛して……」
がらがらがら、と音を立てて崩壊したような気がしたのは、おそらく俺のわずかに残っていたなけなしの理性ってやつだ。
ナナも随分狡い女の真似事が上手くなった。
俺はまんまとこの妖艶に我儘を言ってのける女に毒されて、とにかくはち切れそうな下半身をなんとかズボンに押し込んでナナを抱き上げた。
「わっ……」
「望みは叶えてやると言ったからな。他にはねぇのか?」
「――――溶けるくらい愛して。」
「――――望むままに。」
足早に外階段を上がって、愛しい女をその狭い部屋に閉じ込めて鍵をかける。
ガチャ、と鳴った金属音にナナはふる、と体を震わせた。
この反応も知ってる。
怖がっているんじゃない。
この先に待ち受ける快楽にぞくぞくと身を震わせている。
あとはもう、言葉などいらない。
ただひたすらに激しくお互いを求め合った。