第18章 聖夜 ※
「………苦しい。解放してくれるか?」
「………………。」
ナナは少し息を整えてゆっくりと起き上がり、乱れた髪のまま俺の前にかがむと、震える指先でベルトを外し、ゆっくりと俺のズボンを下ろした。
下着の上から、そっと手を当てて上目使いで俺を見上げる。その顔が、たまらねぇ。
「直に、触ってくれ。」
「はい………。」
俺の言葉に、意を決したように下着に指をかけゆっくりと降ろす。解放されるのを待ちわびていたと言わんばかりに、固く怒張したそれがナナの目前にさらされる。
そろりと指先で触れる。吐息がかかりそうな距離だ。
「………っ………ナナ、もどかしい……もっとだ……。」
「…………。」
ナナは俺自身を丁寧に両手で包むと、浮きだった血管を指でなぞり、先端の割れ目に指をあて、くにくにと弄ぶ。
最初こそ恥ずかしがっていたが、ナナの表情が徐々に好奇に移っていく。
「………すごい。」
「………くっ………。」
「………リヴァイさんのこれは、大きいほうですか?」
「…………は、知らねぇよ………っ………!」
ナナは俺のものを握ってはあらゆる角度から観察している。全く表情が医者のそれだ。
「………海綿体への血液の流入………すごい、こんなに固くなるんだ………。膨張率はどれくらいなんだろう………。」
「………おいナナ。」
俺はおしゃべりが過ぎるナナの顔に、それを擦りつけた。