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【進撃の巨人】片翼のきみと

第15章 相愛




「………確かに……痛かったです…けど、何というか……甘い痛みというか……心は満たされるというか……。」


「…………。」


「あぁ、ドーパミンの分泌が活性化されている感じですね。」


「…………。」


「快楽を司る脳内物質です。それがすごく分泌されている感じがして、痛みを凌駕してしまうんです。あとは……そうですね、私に気持ちいいと言わせたあれも、よくよく考えてみると理に適っていて、人間というのは心理的に、心のうちを言語化することによって……。」


「おいおいおいおいやめろ。ヤってる時の言葉や状況を冷静に分析するんじゃねぇよ。萎えるだろうが。」




どんなところに知的好奇心持ってんだ。やはり普通の女とは違う。変な奴だ……。

俺がため息をつくと、ナナは頬をほころばせて笑顔になる。あの頃の、俺に心を開いた時に見せたあの笑顔が、その時の純真さを湛えたまま美しさを増して、目の前にある。




   あぁ、綺麗になったな。





たまらずナナを再びきつく抱きしめる。

ナナもまた俺の背中にそっと手を添えた。





「ここに来ちまったお前が悪い。…………昨日の今日でどうかと思うが、無理だ。抱く。」





ナナは目を細めて、黙って俺の首に両腕を回した。





「……今後おやすみなさいを言いに来るのはやめろ。………来ちまったら最後、どうせ寝れやしねぇんだからな。」

「………はい………。」







俺は性懲りもなく誘われるがまま、昨晩つけた痣と噛み跡に加え、立体機動装置のハーネス跡がくっきりと残るナナの白い身体を何度も揺らした。





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