第15章 相愛
「もういいか。用が済んだら行けよ、クソメガネ。」
ハンジを追い返すために多少の情報を提供したのが、間違いだった。ハンジはずんずんと歩いて来たと思えば、資料の山の俺の机にドカッとそのケツを乗せて、目を輝かしている。
「てめぇ………!」
「おめでとう!!!!!」
「……………。」
「え、ナナってばほら初めてだったでしょ?そしたらさ、さぞかし時間をかけて優しく慣らしてあげて?『痛くねぇようにしてやるから、ほら、俺に任せろ』とか言っちゃって、『ん……ぁ、痛くないです……。』なんて蕩けるような顔で言われちゃったりしたわけ?くぅーーーーーーー!たまんないね!!ナナったら、とんでもなく可愛い顔するんだろうね!!!」
なんなんだこいつは。
人の情事を妄想した挙句全部口に出すんじゃねえよ。羞恥心とかモラルってものが欠如してんのか。
……いやでも待て、奴の想像と実際には随分乖離がある。
「………おい、その話は一般的な話か?」
「え??」
「一般的に処女を抱く時は、手順でもあんのか。」
「…………えっ、そりゃあるでしょ!だって初めてで入るわけないじゃん!指で少しずつ慣らしていかないと。いやまぁ無理やりすりゃ入るのかもしれないけどさ?それはナイよね、男として!そんな鬼畜……み……たいな……って……あれ、もしかして………リヴァイさん、もしかしちゃう……?」
「……………。」