第172章 情炎 ※
「ん……っ……。」
その先の胸への刺激を期待してしまって、腰が反った。
と同時に、がぶ、と左胸の大部分が食まれた感触。乳首を口内で甘噛みしながら、反対の胸もやわやわと弄ばれながら先端を指で転がされる。
「っあ……っう、………!」
「――――いいのか?ナナ。」
鋭い三白眼が私を見上げて意地悪く問う。
声にならずに小さくこくりと頷くと、なぜか不機嫌な色を纏った目を細めた。
「――――育ってるだけじゃなく、感度も増してんのか。クソ……腹立たしい。」
「えっ……あ!ひゃっ………!」
「なぁナナ……っ、いつからこんなエロい乳になった?こんな掌に余るようじゃなかった。エルヴィンに散々揉まれてでかくなったのか?」
私の耳に唇を移して、その低くて色気のある声で直接脳を麻痺させるようにぴちゃぴちゃと水音を交えて小さく私の名を何度も呼びながら、耳の淵を噛んだ。
また力強く、潰されそうなほど胸を掴まれ、円を描くように鷲掴みにして胸の形を変えて弄びながら、時折指で先端を意地悪く捩じ上げる。
下腹部の奥が、もうじわりと熱く疼いて潤うのを自覚した。
「……ぁうっ…、――――……言わ、ないで……っ……ぁ………!」
「他に何を仕込まれた?エルヴィンに………!なぁ、ナナ……ッ……!」
リヴァイさんの嫉妬は怖い。
エルヴィンの嫉妬も怖かったけど………でも嫉妬は、愛してるからこそ生まれる感情だと思うから。
意地悪でも、痛くても、恥ずかしくても……受け入れたい、そう思う。