第14章 疎通 ※
「あのっ………これ、以上は………まだ心の準備……が……!」
「………八年も待った。もう、待てねぇ。」
リヴァイさんは着ていたシャツを脱いだ。
鍛え抜かれた身体が露わになる。
なんて美しくて、いやらしいのだろう……。
私は彼の全てで、何度でも捕われる。
彼の冷たい瞳や、息遣い、逞しい腕や身体。
私の中の“女”の部分が叫ぶのが聞こえるようだった。
彼が欲しいと。
「………っ……!」
「ナナ、お前を抱きたい。」
あまりにストレートなその言葉に、どれほどの色気を含ませて言うのか。
今までに見たこともないような妖艶な姿で私に囁く。
断れる、はずがなかった。
頭の中が溶けていくようだった。
もう、リヴァイさんのことしか考えれらない。