第7章 調査兵団
それからしばらくは、兵団のことやらこれからの生活について、とりとめもない事を話した。ふとした沈黙のあとにナナを横目で見ると、こくりこくりと今にも寝落ちてしまいそうに微睡んでいた。
「おいナナ。」
「はっはいっ……。」
「そろそろ部屋に帰って寝ろ。ガキが夜遅くまで起きていてもロクな事がねぇ。」
「ガキじゃないです……と言いたいところですが……。」
ナナは正直に目をこすりながら言う。
「明日の朝からの訓練に備えて、早く寝ようと思います。」
「ああ、そうしろ。」
ナナは立ち上がると、ティーカップを二つ洗い場に持って行き、手際よく片付ける。
「あの……リヴァイ兵士長。」
「なんだ。」
「ありがとうございます。」
「………礼を言われるような事はしてねぇ。お前は俺の専属補佐だ。お前の管理は俺の仕事だ。」
俺の言葉に薄く微笑むと、ナナはおやすみなさい、と言葉を残して部屋を出た。