第3章 馴染めないワタシ
NO side
しばらく引きこもっていた百瀬がやっと出てきて
「影山、ごめんなさい。今回は全て私に否ある。本当にごめんなさい」
「あ、いや…俺もなんかすみません…デシタ…」
「影山悪くないから!私が全部悪いから!!」
あたふたする2人に周りが笑みをこぼすが
「ももちゃん、本当に辞めるつもりだべ?」
「…はい。私はやっぱりバレー好きじゃないんで」
菅原はすぐに嘘だとわかって止めに入る
「俺は認めないべ、バレー本気で好きじゃなきゃあんな顔しないべ」
「徹のいないものみても楽しくないですし」
「嘘だべ!!ももちゃんはバレーが好きなはずだ!!」
「向いてないんですよ、こーゆーの。私はやっぱり誰とも関わりたくないので帰宅部にでもなろうかと思います」
“誰にも関わりたくない”
その言葉に澤村達は反応した
「俺も反対だ、そんな理由で辞めてもらうわけにはいかない」
「いや私はマネージャーですし…」
「マネージャーだとか関係ない、バレーが好きなら続けるべきだ。誰とも関わりたくないなんてそんな悲しいこと言うな」
「そうですね」
そう言って笑う彼女の姿に少し変だなと感じるが誰もなにも言わなかった
「俺らとしては残ってほしいと思ってるんだ。やっぱりももちゃんの存在は偉大だし、バレー経験者としてわかることも多いと思うし戦力になると思うんだ」
「そう言ってもらえて光栄です、でも…」
「でもはなしだべ、バレーが好きか嫌いか選んでほしい」
「バレーはもちろん愛してます、私の人生です。でも…」
「ならここに残るべきだ、俺たちは歓迎する」
「そーだよ!!百瀬さん!!」
日向は彼女の手を握った
「俺まだ百瀬さんと試合してないし!!百瀬さんにまだ試合見せてないし!」
「日向…」
「お、俺も百瀬さんにはまだ残っててもらいたいな」
「別にここにいてもいいと思うヨ」
「…」
「お、れも…百瀬がつえーこと知ってるし…及川さんの彼女だからといってべつに嫌ってねーし」
「いや私は嫌い」
「!!」
「でも部活に私情は挟まないです」
みんなの顔が明るくなる
まだ馴染んだわけじゃない、むしろ警戒されているけど
部に残ることを決めてくれたことが嬉しかっただけだった