第1章 無口な彼の言葉責めー水柱・冨岡義勇
「ママ!!パパ!!」
「どうしたの??」
「なんでママとパパは結婚したの?」
私は彼の方をチラッと見る。
彼は少し戸惑った表情で私を見る。
「…ママのことを…のことを…愛していると思ったからだ。」
「ふふっ」
「あいしてる?あいしてるってなぁに??」
「勘弁してくれ…。」
「パパが…義勇さんがママのことを好きで好きでたまらないってことだよ。ふふっ…」
彼は失った右手をチラッと見た。
そして深く深呼吸をして空を見上げた。
「俺は…幸せだ。ありがとう…。」
「私も幸せですよ…っ」
「もーお、またパパとママがイチャイチャ始めちゃったっ!」
私は永久に離したくないと思うほどの幸せを噛み締めた。
彼と目があって、お互い微笑むと、3人で抱き合った。
「俺が…これからも、ずっと幸せにする。」
ーFinー