第4章 少女の過去
はよ泣きやめって言われてからもひとしきり泣いたあと、
哀「あーーーーーっ。」
と声を出しながら勝己から離れ、伸びをする。
爆豪「おわっ!?急に動くなや!」
哀「もっと抱きしめられてても良かったんだけど、そろそろ学校行かない?」
爆豪「抱きしめてねぇわ!死ね!」
哀「私の話聞いてそう言っちゃうんだ(笑)」
爆豪「はぁ?俺はそんなくそざこ個性じゃないからな。」
哀「ははっ!勝己らしいや」
爆豪「何笑っとんだクソモブ女!!」
哀「もー!口悪いなぁ…。でもありがとう。…勝己」
君付けはなんか小学生っぽいから辞めた。
今更苗字ってのもなぁ…
爆豪「なんもしとらんわ」
さっきまでの勢いはどこえやらw
時々こういう反応を見せるからヤッパリ私の幼なじみは可愛いなって思う。
哀「あ、そう言えば!何時から待ってたの?」
私はみんなの性格をもっと知るために、早く行って観察しようと思っていたから結構早くに家を出た。
なのに勝己はもう私の家の前にいた
爆豪「待っとらんわ!」
哀「待ってたじゃん(笑)」
爆豪「たまたまだわ!」
哀「プッ。じゃあそーゆー事にしとこっか(笑)」
爆豪「舐めた態度とりやがって…」
両手をバチバチ爆破させている
でも、結局それ、当てないもんね。知ってる。
哀「そのカッコいい個性で私の事守ってね。」
爆豪「お前もヒーロー志望じゃねぇんか!クソモブじゃねぇか!」
哀「…いーじゃん…まだ個性使うの怖いんだもん…(小声)
モブじゃありませんー!」
爆豪「お前なんてモブで十分だろ」
哀「昔みたいに哀って呼んでよ」
爆豪「モブ女!」
哀「ふーん?じゃあ勝己の小さい頃のこと、みんなにはなしちゃおー」
爆豪「くそが!…哀。…これでいいだろ!」
哀「よろしい!」
爆豪「偉そうにすんなや!」
哀「よしよし。反抗期なんだね(頭を撫でる)」
爆豪「や、め、ろ…!」
哀「あ、学校着いたよ!はよ行こ!」
なんだかんだ昔と変わらないなぁ
なんだか昔に戻ったみたいだ