第3章 社交辞令
-翔side-
親睦会当日
他のメンバーより早めに会場についた。
ウロウロしているとホットレモンの子を見つけた。
ちょうど一緒にいた男性が離れたので近づいた。
一応パーティーなので、綺麗な恰好をしている彼女。
その姿にドキッとした。
おい、櫻井翔。しっかりしろ。
冷静を装い声をかける。
翔「こんばんは、ホットレモンの、、」
『あ、こんばんは。まひろです笑』
分かってるよ。からかっただけだよと心の中で呟く。
翔「わかってるよ笑。まひろちゃんね。よろしく。」
『よろしくお願いします。』
会話が終わってしまうと思い咄嗟に
翔「いや~まさかこんなとこで再会するとはね。
世間って狭いね。」
ありきたりなことを、、。
なんて話していると、パクチーのサラダを差し出された。
翔「、、それってパクチー?」
『はい。苦手ですか?』
翔「うん、、笑」
『あはは、櫻井様でも苦手なものあるんですね!
なんか同じ人間って感じ!』
翔「ええ!俺は人間よ笑」
『え、じゃあ他に苦手なものあります??』
翔「ええーお化怖いしージャニーズなのにバク転できない笑」
『櫻井様も普通の男の子なんですね!なんか安心しました。』
翔「、、え?」
『あ!すみません。
悪い意味ではなくて、アイドルの櫻井翔じゃなくてこうして話してると、普通の男性と変わらないなあ、、って!!
ちゃんと人間なんだなって!、、もちろんいい意味です!!』
翔「、、はは!はじめてそんなこと言われた!ありがとう。うれしいよ。」
驚いた。初めて言われた。
正直すごくうれしかった。
俺のまわりにいる子はみんな”嵐の櫻井翔”としてしか俺を見ないから。