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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第14章 夏だ!海だ!水着だ!プライベートプールだ!【後編】


麦わら帽子を脱ぎ捨て、勢い良くプールへと飛び込む。危ねぇぞと言う春ちゃんの声が耳に届き、濡れた髪をかき上げながら春ちゃんへ手を振った。

「春ちゃん!一緒に泳ごう?」
「春ちゃん、お肌焼けたくねぇから行きませ〜ん」
「もうっ!じゃあ蘭ちゃん、竜ちゃん一緒に遊ぼう?」
「ワガママで可愛いお姫様のお願いだから聞いてやるかぁ♡」
「しゃーねぇなぁ…」

浮き輪やビーチボール等の遊び道具を持って来てくれた蘭ちゃんと竜ちゃんにお礼を言い、プールの中でビーチバレーを開始する。それにしても2人とも運動神経が良過ぎるな…元々体幹が良いのか、私のトスに臨機応変に対応してくれる竜ちゃんと、失敗しそうになる時にフォローしてくれる蘭ちゃんがいたりする。接待ゴルフならぬ接待ビーチバレー見たいで何だこれ、凄く楽し過ぎるんだけど?

「ねぇ、春ちゃん。一眼レフカメラで写真撮るのって楽しいの?」
「俺の事は良いから続けろよ、あっ目線こっち向けろ♡」
「はぁ?巫山戯んなよ、後で俺にも焼き増ししろよな!」
「可愛い栞の姿しっかり収めとけよぉ…三途ぅ♡」

そう、春ちゃんは日に焼けるから嫌だと言いつつも普通にパラソルから出て来て、ウッドデッキの上から一眼レフカメラを片手にプロのカメラマンかよ、という感じでカシャカシャ取り続けているから逆に気になって仕方ない。

「ねぇ、春ちゃん…そんな事する暇があるなら一緒に入ろうよ」
「栞の可愛さを余すところなく撮りてぇんだよ、だから俺は暇じゃねぇの」
「いやもうそれ運動会のお父さんじゃん…」
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