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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第13章 夏だ!海だ!水着だ!プライベートプールだ!【前編】


「ん〜はぁっ…久しぶりに青空の下を歩けるってやっぱり気持ちいいなぁ!」
「栞、肌焼けるから先ずは日焼け止め塗れよぉ?」
「はーい!」

春ちゃんにそう声を掛けられ、私は麦わら帽子を深く被り直して春ちゃんの元へ戻って行く。パラソルで寛ぐ春ちゃんから日焼け止めを受け取り、ぬりぬりと体全体に馴染ませて行く。その時私の頬に冷たい何かが押し当てられてビクリと肩を震わせた。そこには冷たいジュースのペットボトルを手に持つ蘭ちゃんがいて、竜ちゃんは相変わらず「はわわわ♡」と口元に手を添えて顔を赤くしていた。

「ひゃっ!びっくりした…蘭ちゃんか」
「へぇ…可愛いじゃん、似合ってるな♡」
「そうかなぁ…あ、そうだ蘭ちゃん。水着ありがとう、選んでくれて嬉しかった…」
「いぃ〜え♡他にも欲しければ気軽に言えよ?好きな物買ってやるからさ」
「うーん…今の所は特にないかなーー…あっ」
「欲しい物でもあった?」
「花火、見たいかも」
「ふ〜ん…なら急遽打ち上げて貰うか?」
「ううん、それは違うかな…私がして見たいのって打ち上げ花火よりも手持ち花火の方がしたくて…私ね線香花火が好きなの」

線香花火のパラパラと弾けるあの可愛らしいのをじっと眺めるのが好きだったりする。勿論打ち上げ花火も好きだけれど、その分コストが掛かっちゃうからな…そう脚にも塗り終えた日焼け止めクリームを春ちゃんへと手渡す。

「ねぇ春ちゃん、背中塗ってくれる?」
「あ゙っ?」
「あれ?駄目だった?じゃあ竜ちゃんにお願いしようかなぁ…」
「え〜♡俺には聞いてくれねぇの?」
「蘭ちゃんはどさくさに紛れてセクハラしそうだからやだ…」
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