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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎





地下に到着し
エレベーターのドアが開いて、足を前に踏み出すと

薬の効果がもうあらわれたのか
少しだけ身体が軽くなっているように感じた




(……オレは…これからどこへ行くんだ…?)



《……花垣武道ニ…会イニ行クンダロ…》



(…それはダメだ………いま会ったら…オレはアイツを殺しちまうかもしれない…)



《……殺シテシマエバイイ…………アレホド忠告シタノニ聞キ入レナイノナラ……コノ先モ邪魔ニナルダケダ…》



(………待て………ダメなんだ……)






身体がフワフワして

まるで夢の中に居るみたいだった






(………これは…夢なのか?………夢ならいい。…………さっきの嫌なニュースも……鶴蝶からの報告も………全部夢なら…それでいい……)



ペタペタとサンダルの足音を響かせながら、車の方へ歩いていく

後部座席に乗り込むと
運転席に回った三途がエンジンをかけた


「……マイキー……あんな事があった直後だから、一応持っていてくれ…」


三途はグローブボックスからオートマチックを取り出して、俺に手渡した


「……" あんな事 "…?」

「………いや、何でもない……とにかく護身の為にも持ってろ…」

「……………分かった…」


渡された銃に弾が入っているのを確認してポケットに突っ込む

あの嫌なニュースの場面がノイズのようにチラついたが
俺は頭を振って追い出した





シートに深くもたれ、車が動き出すのを感じながら
ゆっくりと目を閉じる





(……こんな風に淡々と毎日をやり過ごしていれば……また、月末の水曜日にはレイナに会える…………レイナに会ったら…今度は何を話そう…)





大好きなあの笑顔を思い浮かべると

いつものように
俺の心は穏やかな幸せに包まれていく






















「………イイ未来ダロ…?」














耳元で


自分の声が聞こえたような気がした…
























佐野万次郎 夢小説 【梵天ルート】end.










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