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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎





「……」


拳を握りしめたまま動けずにいる俺に
レイナが言った


『………万次郎………昔…よく私に " オレのモンになってよ " …って、言ってたよね…』

「……………何だよ……急に…」

『……ずっと気になってたんだ………万次郎はどういうつもりで…私にあんな事言ったのかなって…』


レイナはゆっくりと顔を上げると
俺の目を見つめた


『…………ねぇ…………あの言葉、もう一度だけ言って…』

「……っ…」


瞳を潤ませた彼女にそんな風に強請られて
これまで必死に抑え込んできた弱さを、何もかもさらけ出してしまいたくなる

たとえ、自分の進む道には絶望しか待っていないのだとしても
側に居て欲しいと思ってしまう



俺はレイナの両肩に手を置き、静かに身体を離して
真っ直ぐに彼女を見つめ返した


「……」

『……』


そして
これまでに何度も繰り返し伝えてきた " あの言葉 " を
もう一度口にした


「………レイナ…………オレのモンに…なってくれんのか…」

『……っ…』


レイナはほんの一瞬、真剣なカオをした後
涙混じりに頷き
優しく微笑んでくれた


『…いいよ。………万次郎の選んだ未来に、私も連れていって…』

「……」

『…… " 私を置いて居なくならない " って…約束してくれたよね…』

「……」

『…………ダメ…なの…?』


もうこれ以上
彼女の表情が翳ってしまうのを見たくなくて

俺はレイナを腕の中に抱きしめた




「…………………分かった……………一緒に行こう…」











そして、俺たちは



揃って場地に別れを告げると











そのまま街を出た…






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