• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ






「…なぁ、蘭……何かいい仕事知らないか?」


その夜
アジトに顔を出した蘭がリビングのソファに腰を下ろすと
イザナがすぐ隣に座ってきた


「仕事?」

「…オイ、デカい声出すな」


慌てたようにそう言って、レイナの居るキッチンの方を見る


「…クスクス……何、大将…姫にはナイショなの?」

「……あぁ……なるべくな…」

「………まとまった金が要るなら、都合つけるけど。…幾らくらい?」

「いや、そういうんじゃねぇ…」

「?」


首を傾げている蘭に
イザナは少しバツが悪そうに言った


「……アイツに……指輪、買ってやりてぇんだ。…だからテメェで稼いだ金じゃないと意味ねぇ。………仕事も…なるべく真っ当なモンがいいんだが……まぁ、そこまで我儘は言わねぇよ」

「……………ウ…ソ………でしょ……………っ…大将ォォ〜〜」

「…な……オイ蘭、離れろ…」


瞳をウルウルさせて抱き付いてきた蘭を、イザナは必死に押し返した


『……クスクス……何ふざけてるの2人で。…晩ごはん、出来たよ?』


その声にハッとしてキッチンの方を向くと
レイナが笑いながら自分達の方を見ていた


「わ、いい匂い♪お腹空いたぁ〜…ね?大将」

「……ぁ……あぁ…」

『今、そっちに持って行くね。…テーブルの上、片付けてくれる?』

「分かった〜」


蘭は機嫌良く返事をすると、リビングのソファの前に置かれた大きなテーブルの上にある物を片付けはじめた


「……大将、任せて。…すぐにまともな仕事手配するから」


手を動かしながら小声でそう言うと
蘭は心から嬉しそうに微笑んだ









/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp