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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ




イザナに気遣われている事を自覚してから
私の心の中では

" 自分はもう彼には相応しくない。身を引いた方がいい " という思いと
" このまま側に居たい。離れたくない " という思いがぶつかり合っていた


けれど
私のそんな卑屈な感情さえも、イザナは優しく包み込んでくれた



昔からどこか頼れる兄のような所があった彼は
その言動の端々から " オマエの居場所はここだ " と、繰り返し伝えてくれた

自分の存在がたとえ負担になっていたとしても
否定すること無く受け入れて、側に居てもいいと思わせてくれた




私はいつしか

そんな彼に甘やかされるまま、全てを委ねるようになっていた

















『…………愛してる…』



言葉と共に溢れ落ちた雫が頬を伝う


気配を感じて目を覚ましたイザナが
レイナに気付いて微笑んだ


「………レイナ………学校、行かなかったのか?」

『……行ったけど、早退した…』

「…クスクス……不良だな…」

『…………早く……イザナに会いたかったの…』


そう言ったレイナの頬が濡れていることに
イザナは気が付いた





「…………来い…」


イザナはレイナの手を引き寄せ
ベッドに横たわらせると
腕の中にそっと抱きしめて、柔らかな髪に鼻先を埋めた


「……オレも……早くオマエに会いたいって思ってた…」


イザナの言葉に
胸元に額を擦り付けていたレイナが、ゆっくりと顔を上げた


『……』


優しい声でそんな風に言われると
また、甘えたくなってしまう

" 全てを受け入れて欲しい " と、寄りかかりたくなってしまう


『………イザナ…』

(……抱いて…)




懇願するような瞳に
イザナは優しく微笑み返した


「……」




そして

彼女の想いに応えるように
柔らかな唇に、そっと口付けた






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