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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第14章 東京卍リベンジャーズ・九井一




港区にある高級ラウンジ

芸能人なども隠れ家的に利用する一見洒落たこの店にも
梵天の息がかかっていた


今夜は数億単位の金が動く大口の客相手に
梵天の金庫番・九井一 自らが出向き、直々に対応していた


スムーズに進んだ交渉も終わりかけた頃
相手の男が九井に言った


「……ところで……来る時に見かけた赤いドレスの女…私の好みでしてね……今夜…大丈夫ですかな…」

「…もちろん……お気に召したならお持ち帰りください…」


「強欲なジジイめ」と内心思いながらも九井が目配せすると
ドアの側にいた部下が素早くVIPルームを出て行く





数分後
部下はひとりで戻ってきた


「……?…」


九井が立ち上がりドアの外に出ると
部下が小声で言った


「…すみません……女が嫌がってまして…」

「………分かった……オレが話をする…」





九井は女をVIPルームに繋がる廊下へ呼び出した



少しして
ダウンライトの灯る廊下の向こうに赤いドレスの人影が現れ
自分の方へ近付いてきた


派手な化粧に少し強めの香水
胸元あたりから漂う色香

確かに上玉の部類に入るような女だった



(……あのジジイ…アッチの趣味だけはいいらしい…)


苦笑いをおさえている九井の目の前に
女は立った


『…お呼びでしょうか…』




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