第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)
『……圭介…』
「…ん…」
『……昨日…何でもするって言ってたよね…』
「…オゥ…」
『……アレ、本当?』
「…あぁ…もちろん本当だ……オレに出来ることならどんな事でもする…」
すると
レイナは俺の顔を見上げて言った
『……じゃあ………おはようのチュー、して?』
「………は⁇」
『…は⁇…じゃないでしょ……さっきから待ってるのに…気が付いてくれないんだもん…』
何か目を閉じているな…と思ってはいたが
まさかそういう意味だったとは
『…ねぇ……早くぅ…』
「……ぇ…」
(……ちょっと待て………これ…ヤベぇかも…)
アゴを上げてキスをねだる彼女の目を
俺は咄嗟に手のひらで押さえて隠した
レイナの甘えたモードは
大酒のせいではなかったのだ
普段からあの感じなのかと思った途端
口元が緩んでしまう
こんな顔を見られたら
間違いなく
『デレデレしてる』と言われるだろう
『…ちょっと、圭介?…何にも見えない』
不満そうに尖り始めた唇に、チュッと軽くキスをして
目元の手を離す
『…え〜……今ので終わり?』
「……は?……っ…ちゃんとしただろ?」
『…してくれたケド…』
「……」
『……今日……2人ともお休みなんだよ?………お休みの日の朝は…もうちょっとさぁ…』
「………もうちょっと……何だよ…」
『………………イチャイチャしたい…』
「…っっ…」
彼女のストレートな言葉に
思わず吹き出してしまいそうになる
『………ねぇ……ダメ…?』
「………………ハァ〜………………ったく……しょーがねーなァ…」
「ダメな訳ねーだろ」という言葉を飲み込んで
わざとらしくため息をついた俺は
動揺を隠すために彼女を抱きしめ、そっと髪を撫でた