第13章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②(続編)
後に血のハロウィンと呼ばれた
東卍と芭流覇羅の抗争
その最中
一虎に背中を刺され
自分で腹を刺した
俺は5日間、生死の境を彷徨い
どうやら一命を取りとめたようだった
病院のベッドで目を覚ましてから、退院するまでの約1ヶ月半
千冬は毎日見舞いに来てくれた
その他にも
マイキーやドラケン、三ツ谷をはじめとする東卍のメンバー達が
代わるがわる顔を見せては
俺にチームへ戻るよう声を掛けてくれた
12月も半分を過ぎた
天気のいい日
リハビリの経過が順調だった俺は
久々に学校へ行った
年少を出て芭流覇羅に入った一虎とつるんで行動し始めるようになるまで、毎日通っていたはずの学校は
思っていた以上に退屈だった
(……学校って…こんなにつまんなかったっけ………何か…1日が長げぇ…)
元々、ダブりたくないが為に出席していたのだから
それほど楽しかった訳ではないけれど
それにしても
何か大事なものが足りないような気がした
そこまで考えて
俺は気が付いた
(……そっか………アイツが…居ねーんだな…)
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" 織月 レイナ "
中1の春に知り合った同じ年の彼女は
俺にとって
とても特別な存在だった
付き合っていたのは
ほんの数ヶ月に過ぎなかったけれど
事件を起こした罪悪感から一方的に別れを告げた後も
レイナはずっと俺の側に寄り添ってくれた
そんな彼女が
2学期の初めに家庭の事情で転校することになった