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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第12章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介 ②





『………お…願い…だから………私に触って…?………抱きしめてよ圭介…』


レイナは
俺の胸に顔を埋めて泣きじゃくった


綺麗な涙が
彼女の想いと共に染み込んでくるようだった




「……っ…」


肩を震わせて泣いているレイナをなんとか慰めたくて
無意識に背中に手を回しかけ
寸前のところでこらえた


「………出来ねぇ…」


強く拳を握りしめると
ギリギリと音が聞こえた




いまにも崩れてしまいそうな彼女の両肩に手を置いて
そっと身体を離した俺は

俯いたまま涙をこぼすレイナに
心から謝った


「……レイナ………本当にゴメン……」

『……』

「………オマエが…オレのしたことに目をつぶって……受け入れてくれたとしても………オレが認めたくねぇんだ……こんな奴が…オマエの隣にいる事を…」

『……』

「……許してくれ…レイナ……あんなに好きだったオマエの笑顔……今は見てるだけで苦しいんだよ…」


声が震えている事に気付いて
レイナが顔を上げた


『……』


彼女は
静かに俺を見つめた後
指を伸ばして濡れた頬を拭ってくれた


『……………………分かった…』

「……」

『……………何があっても……私が側に居るって…………ひとりじゃないって…思って欲しかった………でも……私と居ることで圭介が辛くなるなら……仕方ないね…』

「……」

『…これ以上…圭介を苦しめたくない…』


レイナは
距離を置くように一歩後ずさりした


『………圭介……最後にひとつだけ聞かせて…』

「…何だ…」

『……………私のこと………どの位好きだった…?』


彼女の瞳を見つめながら
俺は正直に答えた


「……オマエの為なら……オレの命…喜んで賭けられるくらい…」







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