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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)





オレとレイナが死んだように偽装するという八戒にスマホを渡し
車のキーを交換した


「……これ…飛ばしの携帯……番号はオレしか知らない………万が一計画が失敗した時だけ連絡するよ…」



そして
どんなに信用できる相手にも
絶対に自分達が生きている事は知らせないと約束させられた


八戒の安全の為にも
それは仕方のないことだった





「……タカちゃん……必ずレイナちゃんを守ってあげて………2人ともずっと元気でいて…」

「………ありがとう八戒……オマエも絶対に生き延びろよ…」





固い握手を交わし
車に乗り込む



助手席で眠るレイナを見て、ホッと息をついたオレは
ダッシュボードに入っているという身分証と戸籍謄本を確認した







見慣れない名前が記載されたその書類の上で

オレ達の関係は
夫婦になっていた







思わず車の外へ目をやると


両手の親指を立て
あの頃のように笑う八戒の姿があった




「……………バカヤロウ……」



こぼれそうになる涙を堪えて頷き
オレは受け取った鍵で車のエンジンをかけた







(…これから…どこへ行こうか…)



そう思いながら
助手席のレイナを見る


「……」


彼女の安らかな寝顔に
思わず口元がほころんだ






どこだっていい



オレ達はずっと

互いの隣が自分の居場所だったのだから





そう考えると
急に気分が軽くなった







「……………行くぞ……レイナ……」








真っ直ぐに前を向いて

アクセルを踏み込む








2人を乗せた車は



闇の中へ紛れるように走りだした…


















三ツ谷隆 夢小説『最愛・2』end.







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