第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)
呼吸を整えた後
2人の身体を綺麗にしてから
レイナを抱きしめるように横になった
心地良い疲労感を感じながら
柔らかな髪に顔を埋めていると
腕の中で彼女の声がした
「…………昨日…ルナとマナに会ってきたよ……すごく元気そうだった…』
「……そっか……いつもありがとな…」
『………2人共…お兄ちゃんに会いたがってたよ?……たまには連絡入れてあげなよ…』
カタギの道を外れたオレが実家へ寄り付かなくなったことを
レイナは残念に思っているようだった
「……いいんだよオレの事は……アイツらの側には母ちゃんが居るだろ…」
『…またそんなこと言う………おばさんだって…きっと隆に会いたいと思ってるよ?………っ…隆だってホントは皆と…』
「いーんだよ」
そう言って
抱きしめた腕に力を入れる
「………オレの側には……オマエが居てくれれば…………それだけでいいんだ…」
額にチュッと水音を立てて口付け
瞳を覗き込むと
黒い瞳が微かに揺れた
「………明日休みなら…ゆっくり寝てろよ……朝飯はオレが作る…」
話を切り替えるようにそう言ったオレに
レイナは笑顔を見せてくれた
『……………ありがと…………隆…大好き…』
「……」
『……こーんな優しいダーリンがいて……私は幸せ者だぁ…』
「…………フッ………そりゃどーも……」
おどけたように笑う彼女の額に
オレは
もう一度そっと口付けた