第11章 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆(続編)
部屋へ戻り
ぐちゃぐちゃな気持ちを落ち着けるため
真っ直ぐにルナとマナの側へ行く
妹達の寝顔を見下ろし、大きく深呼吸をすると
少しだけ日常の感覚を取り戻せたような気がした
2人が良く眠っていることを確認して、襖を閉め
玄関に立ったままでいるレイナの手を引いて家の中に上げた
「………八…戒が……………っ…」
" 彼女を動揺させない為に、なるべく冷静に伝えよう "
そう思って話し始めたのに
喉の奥が詰まって上手く声が出せなかった
レイナはそんなオレを座らせ
グラスに水を汲んできてくれた
『……大丈夫……ゆっくりでいいよ…』
あたたかい手が
優しく背中に触れる
オレは水を飲み干し
もう一度深呼吸をした
「………八戒が捕まった……兄貴を殺した柚葉の罪を被って…代わりに自首したらしい…」
レイナは大きく目を見張り
震える指で口元を押さえた
『…………本…当…なの…?………何かの間違いじゃ…』
彼女の問いに
オレは首を横に振って答えた
『……そ…んな……』
「…………レイナ…………どうしよう……オレのせいだ…」
もっとアイツの気持ちに寄り添ってやれば良かった
こんなことになる前に悩みを聞いてやれば良かったと
オレは
後悔の数々を全てレイナにぶちまけた
取り返しのつかない悔しさに涙を流すオレの手を
レイナはずっと握っていてくれた