第2章 東京卍リベンジャーズ・柴八戒
タカちゃんはレイナに一目惚れし
レイナもタカちゃんに好意を持った
2人の仲が縮まるのに
時間はかからなかった
その日から
2年の月日が経っても
タカちゃんとレイナの仲は相変わらず良好で
世界中を忙しく飛び回っている彼女が日本にいる間は
いつもタカちゃんのアトリエに泊まっているようだった
そんなある時
出るはずだったマカオでのショーが突然中止になった事があった
思いがけずスケジュールが空き
予定外に帰国したオレは
仕事の連絡で忙しいマネージャーの柚葉をホテルに置いて
ひとりでタカちゃんに会いに行った
電気は消えていたけれど
アトリエのドアに鍵は掛かって居なくて
オレはそのまま中に入って行った
仮眠でもとっているのかと思い
ベッドの方へ歩いていくと
女の声が聞こえた
『……ぁあっ……ん…………隆……もっとぉ……』
「……っ…」
ベッドの上で
2人は
裸で抱き合っていた
クチュクチュという水音と
肌がぶつかり合うような音が
部屋に響いている
「……ここ…だろ…?………オマエの好きなトコ…」
『………あっ……あぁん…………そう………ソコ…気持ちい…』
「……ホラ………このままイケよ…レイナ……」
『……んんーっ………ぁあっ……も………やぁ………イク…イク………あああっ……』
2人に気付かれないように
オレはそっと部屋を出た
ホテルに戻り
服を脱いでシャワーを浴びた
吐息混じりの甘く掠れた声が
耳にこびりついて離れない
レイナと舌を絡ませているタカちゃんの横顔が
まるで
肉食動物の雄のように見えた
それは
オレがこれまでに見たどんなものよりも色っぽくて
eroticで
そして
何よりも美しかった