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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第9章 東京卍リベンジャーズ・灰谷兄弟







『……私……何か大切なことを忘れてるような気がする…』




行為の後
蘭の腕に包まれながら
レイナは独り言のように言った



「……」



何も答えられないでいると
彼女はゆっくりと顔を上げる



『…………でも……それでもいい……………これ以上…何も思い出せなくても…』

「………レイナ……」



潤んだ瞳が
蘭を捉えた




『……アナタさえ居れば………私はもう…過去なんか要らない…』







引き寄せられるまま
蘭は唇を重ねた












触れ合う唇から繰り返し漏れ聞こえる
『愛してる』という言葉が





柔らかな蜘蛛の糸のように
身体中に絡みついていくのを感じた












全身を捕らわれ
抗うことを諦めた蘭は







心地良い浮遊感の中で
そっと呟いた













「……レイナ…………オレも…オマエを愛してる…」














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