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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第1章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介




ティッシュで身体を拭いてやり
放心しているレイナの隣に身体を横たえると

呼吸を落ち着けるように
そっと唇にキスした



微笑むレイナの身体を包むように抱きしめて

圭介はそのまま眠りについた









朝方
ボンヤリと目を開けると

腕の中にもうレイナは居なくて



ベッドの足元に

畳んだ部屋着が置いてあった



















圭介がレイナに会ったのは



それが最後だった















隣の部屋の怒鳴り声がしなくなったと思っていたところ


ある日
ドアの横の表札が抜き取られていた











ツーリングの帰り
団地の階段を上りながら千冬が言う


「…よくポストの所に座ってたあの人……また引っ越したみたいっスね」

「…あぁ……そいつ、どこに行ったか知ってるか?」

「…ちょっと分からないっス。…場地さん、仲良かったんスか?」

「…いや…」







特別


仲が良かった訳じゃない






まして


付き合ってもいない






ポストの横にポツンと座っていた彼女を放っておけなくて



自分の部屋に拾ってきただけだった













眠っている間に


いつもフラリと出て行ってしまう






迷い猫のような彼女の事が


圭介はいつまでも忘れられなかった






















ある夜



夜中にコンビニから帰ると



集合ポストの横に



真っ白な子猫が座っていた






「……」






圭介は子猫に近寄り


目の前にしゃがむと


アゴの下を撫でてやる






子猫はゴロゴロと喉を鳴らしながら


圭介の指を舐めた








「……なぁ……オレん家、来るか…?」







そう言った圭介に



子猫は


ニャーンと甘い鳴き声を上げた…
























場地圭介 夢小説『まよい猫』end.




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