第2章 質問
コッコッコッ
(あの日からあの方を見てない)
かさっ
(治療のお礼に焼き菓子作って来たんだけど···。任務なのかな?··それとも···)
マフィアにいる限り必ず訪れる"死"
ふるふる
(駄目よ。私の家系はそれを何回も見てきた)
コッコッコッ
「····私が食べよ」
ひょい。
「天音」
びく!
「ひょえ!」
「あはは。面白い」
「太宰さん、驚かすのはいけませんよ···(最近こんな事されるな)」
「それ何?」
「これはマフィンと言うお菓子です」
「天音の手作り?」
「そうですね····太宰さん?!」
あー··。
ぱくっ
「ん」
「!?」
ぺろっ
「私にも作ってよ。」
「分かりました、作りますね(初めて食べたような顔)」
太宰さんの事だから沢山の女性達から頂いてるんだとばかり。