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anthology

第1章 私の物語


2000年


私は村上棗20歳。国籍はイタリア。

しかし今私は父と母が住む日本に帰国している。と言っても一週間だけだが。
そして今私が立っているこの場所は杜王町である。

「久しぶりの日本最高〜〜!」

久しぶりと言っているが、半年に一回、多い時では二回ほど帰国している。
私が何故この杜王町にいるか、というと。


「おい、何を騒いでいるんだ」

「承太郎さん!」

出会いは7年ほど前。私が13歳の頃であった。
父にこのスタンドについて相談した所、そのエキスパートがいると言って紹介されたのがこの空条承太郎さん。
この渋い声にいかつい見た目は痺れるくらいかっこいい。
私は挨拶の軽いキスをしようとすると、キスしやすいようにかがんでくれた。

し、紳士…

「お、承太郎さんじゃないっすか。何してって!?」


そこにはイタリアでは見ないような髪型の男の子。そして背の低い男の子。
2人とも初流乃と同じくらいかな?


「仗助、何をそんなに驚いているんだ」

「何って承太郎さん、そんな綺麗な子がいるって聞いて無いっすよ!
外国人の奥さんっすか!?まじずりいっす」

お、奥さん!?私そんな老けて見える!?


「失礼ね!私は20歳のイタリア人と日本人のハーフよ!!老けててごめんなさいね?!」

「…ということだ。」

「…まじっすか。でも今キスしてたっすよね?」

そういうとまじまじと私を足の先から頭までを舐めるようにじーっと見る仗助という男子学生。

「まぁ仗助くん、そんなに見たら怪しまれるよ。
こんにちは、僕は広瀬康一。こちらは東方仗助くん。さっき紹介があった通り僕たちも幽波紋使いなんだ。」

そういうと彼は手を差し出し「よろしく」とにこやかに握手を求めてきた。


「おめぇいいのかよ、そんなニコニコしてこんな美人に手を差し出してよぉ」

「あ、まぁそうだね…、よ、よろしく棗さん」


何があったかはわからないが女性関係で何かあるのだろうか、と察した。
まぁ高校生はそういうのあるあるだけど。



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