第8章 誕生日にアメコミ小ネタかました出久くんとサンデー作りする話
ずぷぷぷぷぷぷ……♡ぬぼぉ…♡ずにゅん♡
『あ“、んぅ…♡ん“ん…っ!お、おっき…♡はぁ…っ♡』
挿入が深すぎるあまり途中で怖気付きそうなったが、緑谷の助力もあったお陰でどうにかなれたようだ。お世辞でも丁度いいと言えないサイズのモノをみっちり奥まで咥え込んでいる為、えぐい水音が掻き鳴らされる分、快楽の濃度もやはりあくどい。その上、両腕も使えなくて動かすのが一苦労だ。それでも一緒に気持ち良くなって欲しいと、秘多は惚れ惚れとしながら華奢な腰を柔く揺らめかせた。
「なんか…っ、食べられてるみたい…♡中、凄いうねってるっ…♡」
『あっ、ああ“っ♡おく、でっ…びくびくなっへ、ひもちぃ“…♡いじゅくの、おいひい♡あ…はぁっ♡』
「本当に、救いようがないっ…♡淫乱すぎるよ…」
情事にまだ初々しかった頃に比べて、リードさせて貰える機会は減ってしまったけど、こうしてたまに上になれるのは心底気分が良かった。手の施しようがないド助平だと蔑まれても、秘多は腫れた陰核を擦り付けるようにして無我夢中に身体をくねらせていた。緑谷の身体で自慰しているみたいでゾクゾクと肌があわ立つも、猥りがわしい衝動を抑えることが出来ない。
「ねぇ、密ちゃん…」
暫くすると、両者の腰から汁が滴り落ちそうなくらい結合部がドロドロになっていくのを悩ましげに見詰めていた緑谷が、薄笑いを浮かべてそっと口を開く。
「大好きな蜘蛛男とエッチ出来て嬉しい?」
『っ…!!♡』
途端に、絶句した秘多の眼が見開きピタリと止まる。急に何を言い出すのか。確かに好きだ、でもそれは単にファンとしてであって、恋愛的にも、性的にも、架空の主人公をそんな風に見ていない。断じて違うっ…、と心の中で全面否定するものの、緑谷の煽りで不覚にも想像してしまったのだ。翻弄される自分を浅ましく思っている合間に、意地悪い緑色の双眸がこちらの様子を窺っているのを肌で感じられる。
こんな悪いヒーローがいたなんて…、とてもじゃないけど、世間に知られてはいけない気がした。困惑と情欲の狭間で、あれこれ頭を悩ませていたその時ーー。
ズンンンンンンッッッ♡♡♡
『あ“っ♡ああぁ“っ…!!♡♡』
前触れなく襲ってきた一撃に、視界が一瞬にして点滅した。