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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第7章 君との距離




「…許せない」


ぽつりとこぼしたわたしを見て、安室さんが言う。


「そうですね。一歩間違えれば君は殺されていました」

「そうじゃないの。わたしならまだよかったものの、他のスタッフが巻き添えになっていたらと思うと」


このツアースタッフは、わたしの大切な仕事仲間だ。
そんな人達を危険に晒す方が、自分に危害を加えられるよりよっぽど許せなかった。


安室さんはわたしを見て、呆れたように言った。


「少しは、自分の心配してくださいよ」

「自分の心配…」

「そんなだから、僕は君から目を離せないんですよ」


そう言いながら、安室さんはわたしの頭をぽんぽんと撫でた。

目を…離さないで欲しい
なんて、本当は言いたかった。

好きと自覚したものの、このどんどん雪のように積もっていく気持ちは、一体どうすればいいんだろう。

好きだと言ってしまえば、何か変わる?


安室さんのことをじっと見ながら、そんなことばかり考えていた。


自分の身の危険よりも、安室さんのことが好きと言う恋心の方がずっとわたしの中では重要だったから。



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