【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第42章 探偵ごっこ
そう思うと途端に悔しくなって、僕はリラの腕を引いて強引に唇を重ねた。
「んっ…」
「…絶対、朝まで抱くから。
覚悟はいいですか?」
「や…っんんんっ…」
いいよ。以外の言葉は聞きたくなくて、リラに返事をする隙すら与えないほど、また何度も唇を重ねた。
そしてゆっくりと離してリラの瞳を見つめると、じっと僕の方を見つめ返しながら上目遣いで言う。
「…優しくしてね?」
その顔がドストライクすぎて、僕の心は簡単にズギュンと撃ち抜かれた。
「…卑怯だ…」
「え?!卑怯?!」
「いや。何でもない。
はぁ…何でこう…可愛いかな…」
両手で顔を覆いながら、先ほどの破壊力抜群の彼女を思い悶える僕を、リラは不思議そうな顔をして見た。
今日一日他の女の子とデートして見て分かったことがある。
僕はリラ以外にときめかない身体になってしまったようだと。
観覧車を降りて、帰ろう?と僕の手を握ってくるリラに、思わず本音を漏らした。
「責任、とってくださいよ」
「何の責任?」
僕を夢中にさせた責任だよ…
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