【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第35章 ベテルギウス ☆
安室side
絶頂を迎えたと同時に、リラの身体は力が抜け、くて…と僕の方へ倒れて来た。
「零ぃ…」
「ごめん…身体つらい?」
そう言って髪を撫でて抱きしめてやると、リラはブンブンと首を横に振りながら僕にしがみついた。
「大好き…
もう、毎日好きな気持ちが大きくなっていくの。」
困ったように笑いながら、リラは可愛い声でそんなことを言った。
「…そんな、可愛すぎること言われると、もっとリラを抱きたくなる…」
リラの頬にキスをして、おでこにキスをして、そして唇にキスをした。
リラは幸せそうな顔で笑って僕の頬にキスを返してくれた。
「今日作った曲ね、ベテルギウスってタイトルにする。
零と何百年後もずっと一緒にいられますようにっていう祈りを込めた歌。
…零の歌だよ…」
「僕の歌…」
前にリラが書いてくれた僕の歌は、僕の1番好きな歌になった。
そして、今回もきっと大好きな歌になるんだろう。
何十年先も口ずさむような歌に。
「リラ…」
「ん?」
「600年後のベテルギウスも、一緒に見ような」
そんな、途方もない非現実的な約束に小指を差し出すと、リラは細い小指をそっと絡めた。
「約束ね?」
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