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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第34章 ふるやれい 7さい




ある日の昼下がり、ポアロには阿笠博士と少年探偵団が集まり、ランチをしながら来週のキャンプの話をしている。


「キャンプと言えば、BBQだよな!」

「違いますよー!カレーです!」

「もう2人とも!今はどのキャンプ場に行くか?って話でしょ?」


そんな風にワイワイと当日の話をする少年探偵団の元太くん、光彦くん、歩美ちゃんを、コナンくんはハハ…と呆れた顔して笑う。


「キャンプですか。いいですね。」


テーブルにサンドイッチを提供しながら話題に入ると、歩美ちゃんが無垢な笑顔でこちらを見ながら言った。


「安室のお兄さんも一緒に行く?」

「楽しそうだけど…今回は遠慮しておくよ。
このところ、少し風邪気味だしね」


そう。実はここ最近急に寒くなったせいか、喉が喉の痛みと頭痛、たまに咳も出る。
本格的に風邪を引く前に何とか元に戻さないと…

そう思いながらも、ポアロに公安に黒の組織。
結局休む暇もなく働いている。


「えー。大丈夫?」

「それは心配じゃのう。
…あ。そうだ、この薬を飲みなさい。
よく効く風邪薬と評判なんじゃよ!」


そう言って博士はゴソゴソと自分の荷物からピルケースを取り出し、その中にあったピンクと白のカプセル薬を一錠手渡してきた。


「あぁ。ありがとうございます。
もし症状が悪化したらありがたく服用しますね」


思えば、人からもらう薬ほど怪しいものは無いのだけれど、この時の僕は風邪のせいか、いつもより頭の回転が遅かった。

素直にありがたい。そう思いながらその薬を受け取り、ズボンのポケットに忍ばせたのだった。






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