【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第31章 警察官に相応しい彼女 ☆
安室side
情事の後、キッチンまで水を取りに行って戻ると、リラはスースーと寝息を立てながら眠りに落ちていた。
裸のまま、うつ伏せで眠っているリラ。
綺麗な背中が少し寒そうに見えて、僕はリラに布団をかけ直した。
「ん…」
「…起こした?」
吐息を漏らしながら、寝返りをうつリラにそう聞くと、答えることなくまたスースーと寝息を立て出した。
「おやすみ。」
そう言って頬にキスをした後、僕はベッドルームを出た。
時刻を見ると深夜2時。
あぁ。
今日は仕事をしてから寝ようと思っていたけれど、リラが珍しくあんな風に誘ってくるから負けてしまった…
…可愛すぎるんだよ…僕の彼女は!
自分の我慢の無さにガクッと頭を抱えながら、ノートPCを開き、管理官に提出するための警備体制についてまとめを始める。
チャリティーイベントには、リラも出演するんだ。
必ず、テロの実行犯を捕まえなければ。
具体的に何人の捜査員が必要か、装備は拳銃だけで問題ないか。など、考えることは山積みだ。
芝浜スタジアム周辺の地図をPCで確認しながら、セキュリティチェックをどこで行うかも決めないといけない。
この日は結局、寝ずに夜通し仕事をする羽目になった。