【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】
第29章 零と過ごす2度目の夏 ☆
リラの頬に手を添えながら、目をじっと見つめて甘くいやらしい命令を下す。
「っ…リラ…イキそう…
おねだりできる?」
そんな意地悪を、もう意地悪だと感じられない。
そんなふうに、リラは少しの抵抗を見せることなく、僕にしがみついて縋った。
「っあ…ちょ…だい?
零のせいえき、くださいっ…」
「っ…いい子だね…よく出来ました」
はあはあと甘い息を吐きながら、僕の絶頂をねだる彼女を見ると我慢ができるはずもなく、あっけなく僕はリラのナカに白濁の液を射精した。
ビュルッ…びゅ…
「っ…」
そして同時に、リラも僕の上に乗ったまま、口元に手を当てがい、我慢するようにぴくぴくと身体を震わせた。
その我慢も虚しく、リラのナカがきゅうっ…と締まり、びくびくと身体全体が痙攣した。
「リラ…気持ち良かった?」
そう聞くと、涙で濡れた目で僕を見下ろしながら、火照った頬のまま微笑んだ。
「うん…。でも、恥ずかしかった…」
「僕しか見てないから大丈夫ですよ」
「零に見られるのが一番恥ずかしいの!」
そう言って膨れるリラを抱きしめ、僕はリラの耳元で囁く。
「来年も、再来年もこうして一緒にお祝いしような」