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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第24章 この部屋で最後に ☆




帰宅した零と一緒に新居で歯を磨き、そして新居で初めての夜がやってきた。

ベッドに転がって零の腕枕にすりよると、零は優しく微笑みながらわたしの頭の下に腕を回す。


「幸せ…」


ぽつりと呟いたわたしの頬にキスをすると、零は言う。


「今日はこのまま、ぎゅってして寝ような」

「うん…」


正直、今日は引っ越しで体力全部持っていかれたから、こうして眠れるのはありがたい。

そう思いながら、零の身体に抱きつくと、優しく頭を撫でてくれた。

いつも優しくて大人な零。

その時ふと思い出した。


さっき、零はどうしてあんなに怒ったんだろう。
夜に1人でコンビニ行くのなんて、みんなやってるよね…?

実際、前の家で何度かそう言うことしたけど、一度も怒ったことはなかった。

前の家も目の前がコンビニだったけど、今の家はマンションとコンビニがほぼ繋がっている状態だから、前の家よりもずっと安全だ。


なにか、あったの…?
本当に、夜に出歩くのが危ないってだけ?


どうして零がこんなに怒ったのか、その理由を知るのは今よりほんの少しだけ後の話…



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