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【R18】 Begin Again【安室透/降谷零】

第19章 愛しい味 ☆




今日はヨーコちゃんと一緒に、肌のメンテナンスにクリニックに来ている。

芸能人というのは、見た目が100%

美容院やエステ、クリニックなど、毎月のように通わなければいけないのが、意外と大変だったりする。


「私、最近肌が乾燥気味なんですよね…」

「そう?ヨーコちゃん肌綺麗だし、そんな風に見えないけど」

「毎朝パックしたり、寝る前はスチーム当てたり大変なんですよー」

「わかる…わたしも乾燥肌だから常にミスト持ち歩いてる」


更衣室で施術着に着替えながらそんないかにも女の子っぽい話をしていると、服を脱いで下着姿になったわたしを見てヨーコちゃんは目を丸くした。


「あ!リラさん!
胸の上にキスマークついてる!」

「えっ!?どこ!?」


慌ててパッと隠した後、そろりと鏡の前に立って見てみると、確かに赤い斑点が胸の上についていた。

これはきっと、零がつけた「零のもの」という印だ。
持ち物に名前を書くみたいに、わたしの肌に「降谷零」と名前が書いてある気分になる。


「気づかなかった…!」

「リラさん、すっかり彼氏とラブラブですね♡」

「…うん。大好きなの…」


そんなことないよ!なんて絶対言いたくなくて、わたしはあっさりと認める。

毎日朝起きて最初に零の顔を見る。
夜寝る前は1日の最後に零の顔を眺めてから目を閉じる。
それがものすごく幸せ。


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